《MUMEI》 今の画だけ見ると、何か私だけが悪いみたいじゃん。 違う違う違う。 すべてこの馬鹿が原因。 「でも、いいじゃん!ちゅーがダメならメアド!メアドなら全然良くない?」 ちゅーがダメならメアド? うーんと、馬鹿レベルがハンパないね。 ちゅーがダメならメアドの意味が全く分からない。 「健太さあ…、一体何なの」 「愛香と仲良くなりたいのさ」 「もう仲良しだよ」 最高の引き攣り笑いを差し上げると、健太は唇をとがらせた。 普通の女の子なら"可愛い〜っ"とか思っちゃうのかしら。 今の私には、全く可愛く映らない。 むしろ馬鹿丸出し。 「じゃあ、もっと仲良くなる為にメアド!」 「君、諦めるという言葉は知ってる?」 「知らない!」 「そう。じゃあ、今覚えて。諦めて下さい」 …ん? 何か一気に辺りが静かになったような。 健太も周りの様子が気になったのか、私と同時に視線を数学教師の方へ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |