《MUMEI》

出来れば関わりたくないな、こんな感じの奴とは。

だが、意外と強く肩を捕まれてて逃げようがない。


「あっれ?知らないの?俺、健太のダチの山野!山野彰!」

「なっ、なんと…」


恐ろしい。健太の友達。

これはいけない!絶対関わってはならない!


「ちょっと、離してっ」

「何でよ、いいじゃん、ちょっと話そうよ」

「い、や、だ!」

「可愛いね〜愛香ちゃん」


うひゃあ、とんでもない!

これに関わったら、私の寿命更に縮む!

クラスが違うとは言え、コイツとまで関わって休み時間なんかに教室に来られたら…。

無理無理無理!疲労ハンパないじゃん!


「ほんと離してよっ」

「健太の言う通り、つれない女だね〜。まあだからこそ、夢中になるっていうか。てか、愛香ちゃん細っ!スタイル良いね」

「ひゃっ!どこ触ってんの!」


コイツ、いきなり腰に触れやがって!

健太より要注意人物。

てか何でこんな時に限って、トイレ誰もいないの!?

今となっては、最悪だよ。

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