《MUMEI》
狙われた男
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―――…暫時後…。



のび助は一人、落ち着きを失った様子で、居間をウロウロと歩き回っていた。



のび助「のび太は殺された……玉子さんも殺された…。」



のび助はブツブツと念仏を唱えるように同じ言葉を繰り返している。



のび助「あああ〜ッ!」



のび助は顔中に脂汗を滲ませ、苦悶するように頭を抱えた。



極限の恐怖に追い詰められ、正気を失った状態であることを伺わせる。



のび助は自分の顔を、亡き妻が使っていた鏡台の鏡に映すと――…



其処には死神に取り憑かれたような顔をした、一人の男の姿があった――…。

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