《MUMEI》

しかし、息子を失ったばかりの父親は、その部屋に残る温かな想い出に浸ることもなく――…



まるで機械仕掛けの人形のように、部屋の一角に歩みを進めるだけだった。



のび助「… ド ラ ミ … ヲ ……


… ハ カ イ … ス ル …。」



そう呟きながら、ゆっくりと押し入れの襖を開ける…。



そこは、生前のドラえもんが寝床として使っていた空間だった。



そして押し入れの下段には――…



10キロはあろうかという、ダイナマイトの束が置かれていた…!



のび助は、不気味に眼だけを光らせて、その束を見つめるだけだった――…。



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