《MUMEI》

やがて、笑い合う二人の帰り道が分岐する町角が近づいてくる――…。



しずか「あ……そうそう…


…出来杉さん、これをあげるわ。」



私は思い出したように歩みを止めると、ポケットから小さな物体を数個ほど取り出して、出来杉さんに渡したの。



出来杉「なんだい?…これは…?


――…木の実……?」



しずか「うふふっ………それはテレパ椎といって、それを食べると、頭に思い浮かべただけで他人に意思を伝えることができるのよ…。」



出来杉「へえ……。ドラえもんの秘密道具かぁ…。」



しずか「そうよ…。私達の会話を誰に聞かれるか分からないし、これからは用心して、これでコンタクトをとりましょう。」

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