《MUMEI》

私達の会話を第三者に聴かれることは、陰謀の破綻を意味する――…。



現代科学の粋を集めた携帯電話とて、けして安全なアイテムではない。



念には念を入れて、私達は未来の秘密道具を用いることにしたの。




やがて私とリュークは、出来杉さんと別れ、家路を辿る…。



リューク「あれ(テレパ椎)は、オレにも効くのか…?」



未来の秘密道具に興味を惹かれたのか、リュークが問いかけてきた。



しずか「試してみる?」



私はそう言うとテレパ椎の殻を割り、中身を口に含んだ。



リュークも同じようにテレパ椎を食べたの。



そして私は静かに瞑想する――…



しずか『リューク……私の心の声が聞こえる…?』



すると――…。

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