《MUMEI》

出来杉さんの後ろには“なぜ急がないのだろう?”と首を傾げるスネオさんが、トボトボと付いて来てるらしい――…。



私は、出来杉さんが“奴隷”を戒めるシチュエーションをよりドラマチックに演出するために、ある提案を持ちかける――…。



しずか『ところで、さっき話したスネオさんに与える“罰”の件だけど――…』



*出来杉『ん?…何かいい考えが浮かんだのかい?』



しずか『えぇ…。スネオさんを脅したら、彼を一旦、家に帰らせて頂戴。』



*出来杉『家に帰らせるだけでいいのかい?』



しずか『そうよ…。彼への罰は、そこに用意しておくわ――…。


…彼自身が、この後にとるべき行動をキチンと理解するためにね…(笑)』



私はテレパシーを送りながら、眼をギラつかせた――…!

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