《MUMEI》

しずか「スネオさん、泣かないで!落ち着いて!」



私はスネオさんの背中に手を添え、懸命になだめてあげたの。



でも、そんな優し気な振る舞いとは裏腹に、私の胸にはスネオさんに対する邪心が渦巻いていた…。



――…もがきなさい!…苦しみなさい!



――…そして、悟るのよ…!



――…キラの戒めを破った者が、どんな罰を受けることになるのか…。



私はそんな思いを隠しながら、激しく狼狽するスネオさんを優しく抱きすくめてあげたの…。



しずか「大丈夫よ!スネオさん!私がついてるわ!!」



スネオ「うわぁあああ〜ん!!」



彼はただ私の柔らかな温もりに顔を埋めて、泣きわめくばかりだった…。



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