《MUMEI》
地獄に射し込む光
            :
            :



どのくらい時間が経ったのかしら――…?



スネオさんは私の胸に甘えながら、しゃくり声を止めない…。



私は彼の目に触れないところで、ギラギラとした眼を輝かせる…。



――…真っ暗な闇に墜ちたスネオさん――…



――…もはやアナタは私達の奴隷なのよ――…



――…でも………



――…その前に、少しだけ“光”を見せてあげるわ――…。



――…より深い“闇”に墜ちてもらうための“光”をね…!!



私は泣き止まないスネオさんの頭を抱きしめ…



――… チュ ……



やわらかな唇で彼の額や頬にキスを与えたの…。

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