《MUMEI》

私は穏やかな口調で囁いてゆく――…



しずか「…私の(与えていない)身体で、少しでもアナタの傷が癒されるのなら……。」



スネオ「しずかちゃん………。」



そして私は優しくスネオさんを抱きしめてあげたの。



…包み込むような慈悲深い愛を演じながら――…。



スネオさんの目が潤んでゆく…。



彼はいつまでも私の胸に顔を埋めて泣いていたのよ――…。



そんな私の慈しみは、暗闇に閉ざされた彼の心を、一筋の光となって照らしていることでしょうね…。



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