《MUMEI》

出来杉は、その言葉を聞き届けると、平然とカーテンを閉める――…。



そして何事も無かったかのように勉強机に向かった。



*出来杉『では僕は、アリバイ工作を終えたら爆発現場に向かいますよ。』



出来杉は、しずか との交信に用いた“テレパ椎”を机の引き出しにしまうと、Ipodのイヤホンを付けて、教科書と学習ノートを開いた…。



*しずか『えぇ、そうして頂戴。


…私もすぐに向かうわ。


…ドラミちゃんの残骸を確かめるためにね……(笑)』



しずか のテレパシーは、ほのかな歓喜と興奮の色をおびていた――…。



―――…その時!



出来杉・母「英才さん!これは何の音かしら!?」



出来杉の母親が轟音に驚き、二階に駆け登ってきた――…!



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