《MUMEI》

私の傍らで―――…



スネオ「なんだろう?…今の音は…?」



突然の轟音に、スネオさんは不安そうに怯えていたわ。



――…うふ…。何の音ですって?



しずか「分からない…。」



――…ドラミちゃんが小破微塵に吹き飛んだ音よ!



私はスネオさんに背を向けて、可憐な少女の役柄を演じながら、心の中でその問いの答えを唸ったの。



私は忌々しい存在を仕留めた高揚感を隠し、轟音に怯える芝居をつづけていたのよ――…。

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