《MUMEI》

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「ぅ、くん……」

「やっぱ、痛い…?」

「っは…何回、同じ事言ってんだ…」




三本に増えた指を、腹側に曲げたら

秀一の喉から、子犬が耳を垂らしたときの鳴き声みたいな音が聞こえて





顔を覗き込んだら、睨まれた。













でもほんのり朱く染まったその表情《かお》には、威圧感なんて微塵もなくて

「可愛い…」


俺は思わず呟いてた


「…嬉しく、ねーよ」


反論するその声も、とぎれとぎれだ





「…な、あ…」



秀一が喉を反らした


そのラインはとてつもなく


…エロい………




「も……くれよ…」



秀一がキスをねだるように身を捻る。


俺はソレに答えて唇を触れさせる…けど

「それって…」




秀一は眉を寄せて
俺の秀一の中にある方の手首を掴んだ



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在り来たりな表現だけど、






「ぁうっ……は、ぁっ…」













秀一の中はホント熱くて、腸壁は柔らかい。








「だ、いじょぶ?」

俺は秀一の首筋にキスを落として訊く。







それは俺がキツかったってのもあるけど、


何より秀一が心配だから…さ

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