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《MUMEI》 脅迫電話／＼／＼／＼／＼／＼／＼／＼／ ―――…いつしか日はとっぷりと暮れていた…。 私はドラちゃんの四次元ポケットからボイスチェンジャーを取り出すと、それを装着して電話ボックスの受話器をとったの。 ある家族に、娘の危機を知らしめるために――…！ ――… ﾋﾟ･ﾎﾟ･ﾊﾟ･ﾋﾟ･ﾎﾟ… ――… ﾄｩﾙﾙﾙﾙ … ﾁｬｯ！ ＊武の母『はい！剛田です！』 電話の相手は、１コール鳴り終えないうちに受話器をとった。 この電話の相手は、武さんの母親――… おそらく私がかけた電話が、娘が無事に見つかったとの一報だと願っていたのでしょう。 しずか「クスッ…」 私は、ささやかなその“希望”を“絶望”の色に塗り変えてあげるの…。 前へ |次へ |
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