《MUMEI》
軽はずみな選択
その時――…



―――…ファサッ…。



電話ボックスの外に、大きな黒い影が舞い降りるのが見えたの。



――…ギィ……パタン…



私はボイスチェンジャーを四次元ポケットにしまうと、電話ボックスの扉を開けて外に出る…。



しずか「ご苦労だったわね…。リューク…。」



リューク「まったく……人拐いまでさせられるとはな…


…こんな重労働……あれっぽっちの林檎じゃあ、割に合わないぞ。」



しずか「そうゴネないで。(笑)


…後でもっと面白いものを見せてあげるから…。」



私は妖しげな笑みを浮かべると、軽くあしらうようにリュークをなだめたの。

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