《MUMEI》
キラの愚痴と腹心の閃き
リュークは機嫌を損ねたみたいで、何処かへ飛んでいってしまったわ。



――…さっきのやりとりは、リュークとの間にちょっとした遺恨となって残るかもしれない…。



――…まぁ、だけどその他の計画は大体うまくいっているわ。



私は苦虫を噛みながらも、些細なトラブルを笑い飛ばしたの。



しずか「さて……リュークの尻拭いをしなくちゃね…。」



私は独り言を呟くと、街角に佇んで目を閉じたの。



しずか『出来杉さん…。聞こえる?』



闇夜を切り裂いてテレパシーが飛んでゆく――…!



*出来杉『なんだい?キラ様…。』



出来杉さんからの応答は、以外と近くから返ってきたわ。

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