《MUMEI》 すると――… 出来杉『いや。そうでもないさ。』 出来杉さんは、私の不安をさらりと遮った――…。 しずか『ぇ?……どういうこと? …何か良い考えでもあるのかしら?』 出来杉『要はスネオ君にジャイ子ちゃんを発見させなければいいんだろ?』 しずか『そうだけど…。それは……つまり…?』 私の思念波での問いかけに、出来杉さんはニヤリと微笑んでいたわ――…。 出来杉『スネオ君には片時の自由も与えなければ良いって事さ…。 …彼には四六時中、僕に付き従ってもらう。 …僕の小間遣いとしてね――…。』 前へ |次へ |
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