《MUMEI》

出来杉「10分以内に僕の家に来るんだ…。


…いいかい?…1秒でも遅れたら、どうなるか分かってるだろうね?」



私は出来杉さんの恫喝の声を耳にしながら、クスッと笑ったの。



電話の向こうの男の子が、子犬のように震えてる様子がリアルに想像できるから――…



出来杉『すぐに来るってさ…。(笑)』



やがて出来杉さんはパタンと携帯電話を閉じた――…。



私達は視線を絡ませながらテレパシーを交したの。



出来杉『さすがは出来杉さんね…。


…頼りにしてるわょ。(笑)』



出来杉『キラ様……勿体無いお言葉ですよ…。(笑)』

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