《MUMEI》 託された願い*スネオ「もしもし……しずかちゃん……。」 私が受話器を取るなり、スネオさんは暗く沈んだ声で話かけてきたわ。 しずか「スネオさん、今日も学校を休んでたわね…? …もしかして、林檎集めが大変なの?」 私が白々しく問いかけると――… *スネオ「うん…。実は、その事でお願いがあるんだけど――…」 スネオさんは、言い出し難そうに言葉尻を濁した。 しずか「なにかしら?」 私は穏やかな口調で問い返したけど、眼だけは妖しく笑っていたと思う――…。 前へ |次へ |
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