《MUMEI》 私が満足気な笑みを浮かべて受話器を握っていると―――… *スネオ「しずかちゃん…。折入って、キミにお願いがあるんだ。」 スネオさんは電話の向こうで、何やら時間を気にするように早口で喋り始めた。 *スネオ「無理なお願いだと分かってるけど、こんな事を頼めるのは、しずかちゃん以外にいないんだよぉ…。」 しずか「え?…何かしら?」 白々しく問い返す私に、スネオさんは小声で喋りたてた。 *スネオ「しずかちゃん、僕の代わりに林檎を集めて、地下室に運んでくれないか…!? …お金なら後でキチンと渡すから…!」 しずか「え!?」 ――…やっぱりね…。 予想通りの依頼だったけど、私は驚きの声を演じたのよ――…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |