《MUMEI》

スネオさんは地獄の狭間をさ迷いながらも、キラの言いつけを守り、林檎を地下室に補充しようとしていたわ。



その行動が、スネオさんのパパとママの命を繋ぐための、たった一つの“蜘蛛の糸”だと信じてるのでしょうね――…。



*スネオ「あ…。アイツが来る…!


ゴメン!…僕そろそろ戻らなきゃ!」



しずか「ちょっとスネオさ……!?」



――… プツッ … ツー … ツー … ツー …。



スネオさんは用件を告げ終えると、慌ただしく電話を切ったわ。



しずか「じゃ……頑張ってね…。(笑)」



私は受話器にキスをして、スネオさんの奮闘を茶化したのよ――…。



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