《MUMEI》

「もういいじゃん。みんなで遊んでれば、気にならないって」

「梨華子お…」


もう分かってくれるのは、梨華子しかいないのに。

…でも、梨華子の言ってる通り、みんなでいれば気にならないかなあ。

健太なんて。

亜希は彰とラブラブだろうし。

彼氏がいても梨華子は私の相手してくれそうだし。

私が梨華子といれば、健太も自然と梨華子の彼氏と仲良くなってくれそうだし。


「…じゃあ、みんなで遊ぼ…」

「やったああ♪じゃあ、詳しいことはメールでね!」


そう言うと、亜希は彰と一緒にさっさと教室から出て行った。

梨華子は私の肩を叩くと、"彼氏迎えに来てるみたいだから"と一言。

…やっぱり、彼氏いないのって損かも…。

隣にいる健太を睨むと、何故か奴はニコニコしていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫