《MUMEI》 ーーー… "7月27日、お祭り行くことが決定しましたあ♪把握よろしく♪" そんなメールが亜希から届いたのは、25日のこと。 27日って、明後日じゃん…。 もう少し早めに連絡くれても良かったのに。 別に得に予定ないからいいけど…なんて、悲しすぎる。 「暇だし、服でも買いに行こうかな」 ちょうど新しい夏服あんまなかったし。 お祭り用に買おうかな。 亜希は浴衣なんて、私も梨華子も反対することを多分予想して"女子は浴衣で☆"なんて、言わなかったんだろうな。 "浴衣ってだるい"って話を私と梨華子でしていたのも、亜希は知ってるし。 きっと、亜希はめちゃくちゃ浴衣着たかっただろうな。 あんなに動きにくい格好、私は一番嫌いだけど。 …ダメだ。何か女っぽくない。 「ちょっと出掛けてくんねー」 軽く化粧して、私は近くの服屋に向かった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |