《MUMEI》

リュークは私との駆け引きに勝利を確信すると、牙を剥き出しにして語りかけてきたの――…。



リューク「まあ、オレは死神だが悪魔じゃぁない。


…約束さえキチンと守れば、お前に危害を加えることも無いだろうさ……ククク…。」



リュークはクーラーボックスを指さして笑った。



“林檎”という報酬を約束通り支払えば、キラと死神の従属関係を継続してやる…。



リュークは、そんな念を押すことで、私に逃げ道を与える構図を作り上げたの。



私にとって、その大人みたいな計らいは、屈辱以外の何物でもなかった――…。

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