《MUMEI》

しずか「泣かないで、武さん…。


…ジャイ子ちゃんは必ず見つかるわ。」



――…アナタがドラミちゃんを仕留める時にね…。



私はドス黒い陰謀を優しい声の下に隠し、武さんの震える背中に手を添えたの。



しずか「でも……これだけ探しても見つからないって事は…。


…もうこの町内には居ないんじゃないかしら?」



そして武さんの不安を煽ってゆく――…。



ジャイアン「だったら、どうやってジャイ子を探せばいいんだ!?」



しずか「そうねぇ…」



私は考え込む振りをしつつも、心の中では武さんを嘲笑っていたの。




――…まったく…。


――…少しは頭を使いなさい…。

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