《MUMEI》

私は武さんに知恵を授ける振りをして、罠を仕掛けてゆく――…。



しずか「…そうだわ!…ドラミちゃんなら何とかしてくれるんじゃないかしら?」



その提案を耳にした途端、武さんの顔がパッと明るくなった。



ジャイアン「そうか!…ドラミなら未来の道具を使って、ジャイ子を探し出してくれる筈だよな!」



武さんは腕捲りをして発奮していたわ。



ジャイアン「しずかちゃん、ありがとう!


よおーし!そうと決まればドラミを探すぞぉー!!」



武さんは、僅かに見えた希望を胸に、飛び跳ねるように街を駆けていったわ――…。



しずか「頑張ってねぇー!!」



私は大きな声で、武さんの背中を押したのよ。

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