《MUMEI》

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―――…出来杉の部屋。



キラからのテレパシーに応える少年は、スネオから奪い盗った携帯型ゲーム機を片手に、出窓に腰掛け足を組んでいた。



出来杉「誰が休んでいいと言った?」



スネオ「いゃ……あの………。」



冷酷な眼差しを向けた先には、一人のひ弱そうな少年が、出来杉の代わりに机に向かっていた。



その少年はスネオだった――…。



出来杉はスネオから算数のドリルを取り上げると、進捗度合いを確かめる。



出来杉「なんだ。まだ半分も終わってないじゃないか…。」



スネオ「はぃ……その…。」



スネオは口籠り、その身体はカタカタと震えていた――…。

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