《MUMEI》

出来杉さんは、私に代わってキラを演じる役目を果たすために、自ら進んで申し出る――…。



*出来杉『じゃあ僕もその時に合わせて、スネオ君の家の地下室に――…』



しずか『いいえ。その必要は無いわ。』



私がその申し出を遮ると、応答の思念波には不思議顔をした出来杉さんのイマージュが現れたわ。



*出来杉『?……どうしてだい?』



しずか『アナタがキラとしてドラミちゃんの前に姿を現すには、まだ早いと思うの。』



私はテレパシーでそう告げた後、猫撫声で甘えるように、その理由を伝える。



しずか『万が一、計画が頓挫した場合でも、アナタには最後の砦として…



…私を守って欲しいから――…。』

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