《MUMEI》

メールを送ってから5分。

やっぱりダメだったか。

あんな内容で喜ぶ奴がいる訳ないもん。

ちょっと内容変えて、もう一回送ろうかな…。

…いやいや、そんなの気まず過ぎる…!


そんなくだらない葛藤に駆られていたその時、私の携帯が鳴り響いた。

今のは…メールの着信音だよ、ね?

おそるおそる携帯を手に取り、メール画面を開く。

…うっわ…。健太からだ…。

今ちょっと、健太以外の誰かであることを願ったのに。

内容見るのが怖いな…。

だけど、このメールを見なきゃ何も始まらないわけだし…。

見るしかないか。


受信BOXに表示された、"矢崎健太"のメールを開く。

高鳴る心臓を抑えながら、私は内容に目を通した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫