《MUMEI》

"うおっ!ええっ!?愛香からのお誘い初じゃん!読み間違いかと思って何回も読み返しちまったぜ、このやろうo(^-^)o
かなり上から目線なお誘いだが、嬉しいよまじでー。12日余裕で暇!"


…な…な…。

か、顔文字…。

いや、どこで笑ってんだよ、私は。

いつも通りな健太の対応に、ホッとした。

良かった、こいつが超スーパーお気楽でポジティブな奴で。


安心からか、返事も忘れて携帯を閉じた私。

すると、いきなりまた携帯が鳴った。

今度は電話…?

誰よ、やっと安心出来た時に…って…。


携帯のサブディスプレイに表示されていたのは"矢崎健太"の四文字。

うっそ…何で電話してきてんの!?


でもまあ、あんな上から誘っておいて電話を無視するわけにはいかない。

おそるおそる電話に出ると、陽気なテンションの健太の声が聞こえてきた。

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