|
《MUMEI》 『よう、愛香〜！』 ｢…何でわざわざ電話…｣ 『電話のが話早いだろ！』 まあそうだけど…。 現に私今、返事返すの忘れてたしさ。 でも、今はちょっと変に緊張しちゃってるんだよ。 『待ち合わせ場所とか時間決めようぜ〜！映画は何時から〜？』 ｢あんたは女子かって｣ 『だって今からめちゃくちゃ楽しみなんだもんよ！二人っきりなんだろ？』 え、あ、そうだ。二人っきり。 二人っきりなんだ…。 何かもう、いろいろ吹っ飛んでた…。 ｢うん、まあ…映画は13時からのやつ｣ 『なら11時くらいに学校前な！昼食ってから映画だな！』 ｢…健太、張り切り過ぎ｣ 『逆にお前テンション低すぎ！誘ったのお前だろ〜！』 ｢いや、別に私はあんたが暇で暇で仕方ないと思ったから！｣ …あーもう…私、最悪…。 可愛いげなさすぎでしょ。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |