《MUMEI》

しずか「うふふふふ…。」



私は出来杉さんとの交信を終えると、来たるべき時に備えて精神を高ぶらせてゆく…。



――…期は熟したわ。



――…ドラミちゃん……アナタはもう袋の鼠も同然…。



――…いつでも仕留めてあげるわよ!



――…さあ……早くいらっしゃい!



街を歩きながら思いを巡らせ、眼に殺気を込めたとき――…!



しずか「あ………。」



…私はふと、何か大切なことを忘れているような感覚に囚われ、街角に立ち止まったの――…。

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