《MUMEI》

私は暫く微笑を湛えたまま、その表紙を見つめていたの――…。



――…“今夜”すべてが終わる…!



――…私に残された唯一の危惧…



――…ドラミちゃんを消し去るのよ…!



私は、心中で高まる陰謀を抑えて、パジャマから普段着に着替えたの。



ママ「しずか〜、朝ご飯できたわよ〜。」



私の事を純真無垢な女の子だと思ってるママが、1階から呼んでいる。



しずか「は〜い、いま行くわー。」



―――…あっ…!



その時、私は返事をしながら思い出したの。




――…いっけない!…リュークのご飯を忘れてたわ…!

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