《MUMEI》

「汚いけどどーぞ」

ノリコの部屋はいつ来ても綺麗だ。
本人は綺麗だなんて微塵も思ってないみたいだけど。。。

この部屋が汚かったら私の部屋はどうなんるんだろうか。

ノリコに服を借りて着替えを済ませ、リビングに戻った。

「服のサイズどうだったぁ?」

「問題ないけど……胸元がスースーするから悲しいかも」
キャミソールなんて借りたおかげで無い胸が余計に目立つはめになってしまった。


「アハハッ!ゴメンねー
多分もっとマシなのが外に干してたはずなんだけどー…ちょっと待ってて!」

そう言ってノリコはベランダへ行った。

朝から気味の悪い手紙読んで落ちてるのに、自分の貧乳を友達の家で再確認するハメになるなんて…ホント最悪だ私。


「うわっ!
ちょっとホノカ来て!」


ノリコが慌てて、声を押し殺して私を呼ぶ声がした。

「どうしたの?」

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