《MUMEI》

しずか「えぇ、そうなの。」



…私は愛想笑いを返す。



あまり買い物に時間をかけてられないんだけど、可憐な少女のイメージは大切にしなきゃいけないから――…



主人「ハッハッハ……偉いなぁ〜。


…今日も、しずかちゃんが買いに来ると思って(林檎を)いっぱい仕入れといたからね。」



しずか「うわぁ、ありがとう。……でも嬉しいんだけど、今日は1個でいいのよ。」



主人「え?……そうなのかい?」



私は八百屋のご主人の不思議顔をいなして、林檎を一つだけ買ったの。



そして、その足でスネオさんの家の地下室に向かったのよ。



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