《MUMEI》 ふてくされてるバーナビーと、こっちを不思議そうに見つめているスカイハイ、それを聞きつけてネイサンとブルーローズやバイソンやキッドまで集まってきてしまっていた。 「何なのよ、イイ話?」 「あ…あの…///」 「お手紙持ってるよ、それなあに?」 大人数に囲まれ、引っ込み思案な折紙は困惑して今にも泣きそうになっている。 「お前ら…うるさい、解散だ解散!」 騒がしくなってしまったこの場を鎮めるように皆を散らすと、ソファーに座っていたバーナビーの腕を引っ張った。 「ほら、バニー行くぞ!」 「何なんですか、もう引っ張んないで下さいよぉ〜」 バーナビーを連れて部屋を出ようとしたが、ちゃんと言おうと思っていた事を思い出して折紙の方に踵を返した。 「それと折紙…カタカナっての覚えろよな、英語の人名はカタカナ!…その方がさ…色々と誤解が無くていいからな」 「ぁ…ありがとうでござる、タイガー殿!」 これだけ伝えりゃ十分だろ。 それに、笑顔の折紙とスカイハイの様子を見た所だと、手紙の内容は…まぁ、あのままでいいのかもしれねぇしな。 前へ |次へ |
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