《MUMEI》
キラの徒労と八百屋の主人
しずか「なんてことなの…。


…また林檎を買って来なきゃいけないなんて…。」



朝から商店街とスネオさんの家を駆けずり回る羽目になった私は、徒労感にさいなまれ独り言を呟いたの。



主人「あれ?しずかちゃん、今日2度目だね?」



商店街に着くと、八百屋のオジサンが嬉しそうに笑いかけてきた。



しずか「え…えぇ。」



主人「よっぽど林檎が好きなお友達なんだね?」



しずか「そ…そうなのよ…。」



主人「ワッはっは!


…じゃあオジさんがおまけしといてあげるから、ウチにあるの全部持ってきな?」



オジサンは頼みもしないのに、私の買い物袋に林檎を詰めはじめたの。

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