《MUMEI》

ドラミちゃんはキョロキョロと辺りを警戒しながら歩いていたわ。



でも彼女は、出来杉さん達に背を向けていて、まだこちらには気づいてない様子だった。



私は突然の遭遇による動揺を無理矢理に抑え込む。



――…慌てないで!



――…計画が少し早まっただけよ!…何の問題も無いわ!



私は、そう自分に言い聞かせるように心中で叫んだの。



――…それに出来杉さんなら、こんな局面でも冷静に対処してくれる筈だもの――…!



――…大丈夫。きっと何とかなるわ…。



私は、悪戯な接近遭遇の現場を電柱の影からじっと見守ったのよ――…。



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