《MUMEI》 「あー…愛香…?」 「へっ!?」 振り向くと、そこには健太がいて。 ずっと立ち尽くしたまま。 …あーもう…。 だから浴衣なんて着たくなかったのに…。 「…遅いし!てか…浴衣着てこいって言ったのあんただからね」 「…まじか…」 「は?何が?」 すると健太はゆっくりと私に近づいてきた。 …やばい。やばいよ。 もうドキドキし過ぎて、気持ち悪くなりそ。 こんな私、可笑しいよ。 馬鹿みたい。変だよ。 「…めちゃくちゃ可愛い…誰にも見せたくない…」 「…な…何馬鹿言って…」 「やっぱり可愛いと何でも似合っちゃうんだな…行くか!」 何の躊躇いもなく私の手を握る健太。 こいつ…意味分からない、ほんと…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |