《MUMEI》

出来杉は傍に控える“奴隷”に目配せする。



出来杉「おい…。今からドラミ君に声をかけるから、キミは自然に振る舞うんだよ…。」



スネオ「えっ…?」



出来杉が行き着いた結論――…



それは、スネオに弱みを悟られないよう、自ら進んでドラミに話しかけ、この場をやり過ごすことだった。



出来杉「余計な事を言ったら、どうなるか分かってるよね?」



スネオ「は……はぃ…。」



出来杉「よし、いいかい?…キミと僕は仲良しの友達同士なんだからね…。忘れるなよ。」



スネオ「はぃ…。」



出来杉は、その縮みあがった返事を確かめると、前方を歩く黄色い猫型ロボットの背中を睨みつけた――…!

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