《MUMEI》

健太が話しかけてこない学校は憂鬱過ぎた。

前まではあんなに面倒だと思っていたのに。

私、変わり過ぎでしょ。

こんなに、こんなに健太のこと…。


3時間目の授業が終わり、限界がきた私は教室を飛び出して屋上へと向かった。

…こんなんなら、席替えしてもらった方が全然いい。

健太が隣じゃない方が全然気が楽。

健太が関わってこないんなら、あんな席ほんとにダルいだけ。

授業中に外見てたって、何にも面白いことはない。


健太が隣にいるからか、普通に寝ることすらできない。

"愛方が寝たら、つまらないじゃん"

…そんなようなこと言われたっけ。

席替えしたばっかりのとき。

"寝よう"ってずっと思ってたのに、私は健太の相手ばっかりしてた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫