《MUMEI》 健太が話しかけてこない学校は憂鬱過ぎた。 前まではあんなに面倒だと思っていたのに。 私、変わり過ぎでしょ。 こんなに、こんなに健太のこと…。 3時間目の授業が終わり、限界がきた私は教室を飛び出して屋上へと向かった。 …こんなんなら、席替えしてもらった方が全然いい。 健太が隣じゃない方が全然気が楽。 健太が関わってこないんなら、あんな席ほんとにダルいだけ。 授業中に外見てたって、何にも面白いことはない。 健太が隣にいるからか、普通に寝ることすらできない。 "愛方が寝たら、つまらないじゃん" …そんなようなこと言われたっけ。 席替えしたばっかりのとき。 "寝よう"ってずっと思ってたのに、私は健太の相手ばっかりしてた。 前へ |次へ |
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