《MUMEI》 「…愛香…もう一回言うな…。 俺は、馬鹿みたいに愛香が好きなんだ。この一ヶ月、愛香のことしか考えらんなかった…。 笑えるだろ?こんなチャラチャラしてて、一人の女にマジで惚れてるなんて…」 「ほんと…笑っちゃうよ…。 でも、私も…この一ヶ月…馬鹿みたいに…健太のこと頭から離れなかったよ…」 「…え…?」 …ねぇ、亜希…ありがとう。 普段はあんなおちゃらけてるのに、時々いいこと言ったり、こういうことするから… 私は多分、亜希と友達なんだと思う。 梨華子も…さりげなく私の背中を押す。 二人とも、ほんとに私のことばっかり考えてくれて。 …素直にならなきゃダメだよね…。 いい加減、意地を張るのは…やめなきゃ。 その方が全然カッコ悪い。 前へ |次へ |
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