《MUMEI》 ホテルまでの1時間半。 …ほんとに地獄だった。 何かされたわけじゃないけど、雰囲気が悪すぎた、うん…。 「それじゃ、ラブラブなクリスマスを☆皆様♪」 「馬鹿姉貴、さっさと逝けや」 …梨華子…目がマジで恐すぎだから…。 美人顔が台無し、ほんと…。 「もう〜!可愛くない妹ね!ちょっとは感謝しなさいよ〜!私も今日は彼氏と予定あるのに、わざわざ送って…」 「なら早く帰れ、馬鹿姉貴!」 「きゃー!怖い!みんなバイバイ!帰りも来てあげるよ〜♪」 …是非、あなたには迎えに来てほしくない。 その場の誰もがそう思ったよ、絶対に…。 健太と顔を見合わせ、苦笑いしながらため息をついた。 前へ |次へ |
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