《MUMEI》

ロビーに着くと、すでに4人は来ていた。

…何か、亜希がニヤニヤしているように見えるのは私の気のせいかしら…。

…はは…。

ダブルベッド…ふーん。

亜希のやつ…やってくれたね、ほんと。


「さあーて♪とりあえず、最初はショッピングでも行こう〜」

「…亜希、あんたさあ…」

「なあーに?あ、素敵なお部屋だったでしょ☆」

「ええ、とてもね!」


こうなったら意地でも、夜は何にもしない。

旅行先で、しかも友達と来てる旅行で健太とヤッてしまうなんて…。

そんなの絶対に嫌だ。


後ろから亜希を睨んでやる。

それを見ていた徹哉くんは笑いを必死に堪えていた。

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