《MUMEI》

しずか『――――……。


……なるほどね……。』



私は出来杉さんの意図をようやく理解した。



街角に佇み、テレパシー交信に耽る出来杉さんの後ろには、何も知らないスネオさんが息を潜めて待たされているそうだったわ。



*出来杉『今からスネオ君を自宅に向かわせるから、キミは暫くドラミ君を引き止めた後、スネオ君の家に向かってくれ。』



出来杉さんは、策略の詳細に触れることなく、私に指示を飛ばしてきた。



まるで、どっちが主人でどっちが従者か解らなかったわ。



しずか『了解…。私はスネオさんの家に行ったら何をすればいいの?』



私はドラミちゃんと一緒に歩きながら、参謀に説明を求める――…。

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