《MUMEI》

「今日楽しかったなあ〜」

「ねー」

「…めちゃくちゃ棒読み…」


正直、平気で会話出来るほど余裕がなかった。

…とりあえず、すでにベッドに座っている時点で可笑しい。

一応テレビついてるけど、内容が全く頭に入ってこないし。

バラエティー、いつも普通に笑ってるのに…。

好きな芸人さんのトークも、全然笑えない。


「てか、愛香って足長いよな…てか細い!ちゃんと食ってる?」

「食べてるよー」

「また棒読みだし…」


もう…空気読め!

ほんとに馬鹿だよ、こいつ!


「…もう22時過ぎてんなー。あと約2時間でクリスマス♪」

「今日はイヴじゃん」

「俺の中でメインはイヴじゃなく"クリスマス"!」

「普通はイヴじゃん〜」

「そうか?クリスマスなんだからクリスマスだろ!」


イヴも"クリスマスイヴ"だし。

というより、私はイヴとクリスマスで2日あるのが未だによく分からないんだけど…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫