《MUMEI》

怪しげな笑みを浮かべる健太。

気がつくと、私はベッドに押し倒されてて。


「食べてい?愛香のこと」

「…言わないでよっ…」

「真っ赤じゃん、愛香〜」

「そんな…んっ」


いきなり激しめのキス。

スウェットの中に健太の手が入り込んだ瞬間、分かりやすく反応してしまう。


「…いつもと違う愛香を見せて」

「………うん…」


……大好き。

激しめのキスなのに、私に触れる指先はとても優しい。

一番敏感なとこに健太の指が触れた瞬間、それだけで可笑しくなってしまいそうだった。

どれだけの女の子が、この健太の指先にやられたんだろう。

そんな余計なことを考えてしまう。

…私、嫉妬してるし…。

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