《MUMEI》

「…健太…んっ…」

「もっと声出していいのに」

「恥ずかし…っ」

「…我慢出来なくしてあげる」


いつもおちゃらけてるのに。

こういう時の健太はこんなに大人っぽくてクールなんだ…。

ギャップ凄い。

だから余計にドキドキしちゃうんだ。


「…健太っ…もう…きてっ…」

「いいの?愛香ん中入るよ?」

「…うんっ…はっ…」


ねぇ、健太…。

私、悔しいくらいに、あんたのこと大好きだよ。

こんなに好きにしてしまうあんたは、ほんとにズルイ。


健太と繋がった瞬間、何故か泣きそうになった。

こんなので泣きそうになったのは初めてで、必死に堪えた。


さっきのキスとは違う優しいキス。

左手で髪を撫でて、右手では手を握ってくれた。


「…メリークリスマス…」


耳元で甘くそう囁く。


健太…大好き。


私の心の声、

聞こえたかな…。



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