《MUMEI》

それはスネオを家に帰した僅かな時間に、地下室に隠した人質……ジャイ子を発見させないための命令だった。



スネオ「…え?…なぜ…」
出来杉「分かったのか!?」



スネオのささやかな疑問符は、出来杉の凄みによって掻き消される――…!



スネオ「はい!分かりました!!」



スネオは有無を云わさぬ口調に押され、そう応えるしか無かった。



そうしてスネオが自宅に向かって歩きだした時――…



出来杉「歩くんじゃない!!走れ!!」



スネオ「は!はい!!」



スネオは出来杉の恫喝の声に追われ、ダッシュで自宅に逃げ帰った――…。



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