|
《MUMEI》 真実男はまだ固まっている。 いつまで固まっているんだろう。 「あの・・・どうかしましたか？」と私はもう一度聞いてみた。 「お・・・俺が引いた子供と一緒の名前・・・だ。」と言った、やっぱりこの男だ、私を殺したのは。 「え、ひ・・・引いた！？車で！？」と私は言った。 「そう・・・です。その子を引いたのが分からなくって・・・ひき逃げをしてしまいました・・・、悪い事をしてしまいました・・・。」悪い事！？そんな事思ってないでしょ。 嘘よ、嘘。 そもそも、分からないと言う事自体がおかしい。 分かるでしょ、普通なら。 あ、聞き忘れた事があるんだ、この男に。 「あの・・・お名前なんですか？」と聞いた。 「あ、名前・・・は、倉田純です。」ふうん、「倉田純」って言うんだ・・・、知らなかった。 「純さんって読んでもいいですか？」と私は元気良く言った。 「良いですよ、何とでも読んで下さい。」と男は答えた。 あと少しで願いが叶う・・・倉田純と殺すんだ。 復讐するためにね。 楽しみでたまらない・・・。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |